うつと共に生きる~わしゃ死なん

無職のひとり親母ちゃんの縁側日記

子供を美術館へ連れていけない。に思うこと。

どーも。びんちゃんです。

 

先日Twitterでこんな記事を拝見しました。

www.artlogue.org

 

この記事を書かれたSeinaさんが自身のTwitterでアンケートをとったところ、

子供を美術館・博物館に連れていけない理由の第一番が、

他の観客に怒られるのが怖いから。

だそうです。

 

これはいかんですね。

 

日本人は他人の顔色を窺う、良く言えば気遣いを重んじるきらいがあると

常々思っています。

(そういう私も、職場でイジメる先輩に気遣いしすぎて、退職しておりますが…)

 

私は子供が小さいころ、良く博物館は連れて行きました。

特にお気に入りは、上野の国立科学博物館

なにせ常設展であれば、高校生まで無料!

一般は620円ですが、子供3人連れて620円で丸一日楽しめます。

(今は精神障害者手帳があるので、私も無料)

 

ここは、子供が楽しめる展示が多く占めるので、静かにしなくてはいけないという

プレッシャーは0でしたが。

 

他にも、長男が小さいころから石器、土器、古墳、エジプト文明などが

大好きだったので、そういう展示会や古代オリエント博物館などは、よく行きました。

 

でも、全然気にしたことは無かったですね。博物館と美術館の違いでしょうか?

 

確かに、しーんと静まり返っている美術館を想像すると、ちょっとハードルが

高いかもしれません。

 

で、私が思い出したのは、東京国立博物館で2009年に行われた

興福寺創建1300年記念  「国宝 阿修羅展」  に行った時のことです。

 

もちろん長男のリクエスト。私も興味がありました。

しかし、普段からあまり興味のない歴史ものの展示などに連れていかれる下2人。

最初から乗り気ではなく、阿修羅展の行列に並んでいる時にすでにぐったり、

文句は言うは、しまいには座り込んで半べそでした。

(かなりの人気だったので相当並びました)

 

しかし、いざ中に入ってみると、興福寺の仏像の迫力に圧倒!!

いつの間にか下2人も、目を輝かせていきいきと展示に見入っています。

普段興福寺では見ることのできない、仏像の背中側まで見ることができ、その細工の

細やかさ、美しさに「すごいねぇ。すごいねぇ」と連発。

この模様好き!とか、この顔好きとか。

 

連れてきてよかった~としみじみ思いました。

 

メインの阿修羅像は部屋の中央部に1体展示されていて、

すごい人数の人が部屋をゆっくり回転しながら見るスタイルだったので、

ゆっくりと間近で見ることもできませんでしたが、

迷子にならないように気を付けつつ、ちょっとずつ子供を前へ押し込んで

なるべく見えるように、がんばりました。(迷惑にならない範囲でね)

 

だって、見せたいじゃんっ!こんなに興味を持っているんだから。

強引に割り込んでぐいぐいくるおばちゃんより、子供が見る方が、価値がある!

これって、間違ってる?

 

まあそれはさておき、本物を見るって大事だと思います。

私もここまで楽しめるとは思ってなかったし、

これを写真で見てもこんなに目を輝かせることはないでしょう。

 

そして、子供たちとこの感動を分かち合うことのすばらしさ。

帰りの電車も、家についてからも、何年か経って思い出すときも、

共有できる体験は大事だと思います。

 

 

最近電車やバスに乗ってるとき、赤ちゃん連れを見かける機会が何度かありました。

お母さんは、赤ちゃんがうるさくしないように、泣かないように頑張っている様子なのですが、そこは赤ちゃん。泣いちゃうこともあります。(当たり前)

 

ところが、それを少し離れているところからじっと見るおじさまの

わざとらしい咳払い。

 

は?

おっさん、自分も赤ちゃんだった事忘れたの?

赤ちゃんの時は泣いたでしょ! お母さんを困らせたこともあったでしょ!

 

世間の目、周りの目にお母さんは敏感で神経質になりがち。

私もかつて電車を途中で降りざるを得なかった事が何回かあります。

 

そういう周りの目が、子育てのストレスの一員(かなり大きい)となっていたなぁ

と、思います。(元育児ノイローゼの実感)

 

保育園を増やすこともとっても大事だと思いますが、

子育ての大変さの理解、

周りの大人(になってしまった元赤ちゃん)達が協力して子育てに寛容な社会

していくための、啓蒙活動や意識改革にも、力を入れてもらいたいです。

 

子供は社会の宝、日本の未来ですからね。

 

 

ではでは。

 

私の大好き、国立科学博物館


www.kahaku.go.jp